検索連動型広告(リスティング広告)を提案すると、よくうちは検索エンジン対策を頑張っているので、大丈夫です。と言われることがあります。本当にそうでしょうか?検索エンジンの動向次第でその順位は日々かわります。また、アップデートが行われた場合、順位が急落することも考えられます。当社では、検索エンジン対策とリスティング広告の併用をおすすめてしています。本記事ではその理由について紹介したいと思います。
目次
SEOはタダ、SEMは有料という認識の間違い
よくある誤解の一つがSEOはタダでSEMは有料というものです。SEOは本当にタダでしょうか?検索エンジンの上位に表示されるためには、検索意図にあったコンテンツを用意する必要があります。少し時間をかけて書いた記事で検索上位に来られるほど簡単ではありません。
コンテンツをリリースしたあとも、定期的にコンテンツの見直しを行いリライトも必要になります。その時間的、人的リソースについてはどうお考えでしょうか?コストがゼロではないですよね。
SEOは時間がかかる
検索エンジン対策は、効果が出るまでに時間を擁します。早い場合は1ヶ月ほどで効果が出てきますが、長期的スパンで取り組むことが必要です。また、サイトを立ち上げたばかりだとさらに時間がかかります。半年くらいは効果がでにくいとも言われています。
ホームページを作ってもらって、すぐに問い合わせが来ることはほぼありえません。コンテンツを用意して、検索エンジンに認識され、検索結果に表示されるまでには時間がかかります。検索結果からの流入を得るまでの間はリスティング広告で集客するという考えも必要です。
SEOとSEMを両輪で回すメリット
検索エンジン対策とリスティング広告の併用をおすすめてしている理由ですが、ターゲットキーワードのハズレをなくすのに大きく役立ちます。
仮に狙ったキーワードでしっかりコンテンツを作り込みそのキーワードで上位表示されるようになったとします。ただ、その割に目標とする問い合わせや集客につながっていないということがあります。
よくあるのが、情報を取りに来ただけで帰ってしまうお客さんを狙っていたということです。方法や仕方というキーワードで来たお客さんはコンテンツを見ただけで満足して帰ってしまいます。
リスティング広告では、様々なキーワードをテストすることができます。キーワードによっては、クリックはされるけれどコンバージョンしない。あるキーワードはクリック数は少ないもののコンバージョンしやすいということがわかってきます。
検索エンジン対策でまず取り組むべきキーワードはクリック数が少なくても、コンバージョンしやすいキーワードです。リスティング広告を行うことで、ターゲットキーワードの選定が簡単にできます。
コンバージョンにつながらないコンテンツを作っている余裕は中小企業にはないはずです。ターゲットキーワードを早めに把握することでそういったロスをなくすことができます。
キーワードプランナーで狙うべきキーワードを把握
Google広告を使うとキーワードプランナーを利用することができます。こちらで御社が狙うキーワードの検索ボリューム数やその難易度、関連するキーワードの情報を把握することができます。まったく検索されないようなキーワードで上位表示されたとしても、問い合わせにはつながりませんよね?事前にキーワードボリュームを把握することで、こういったロスを防ぐこともできます。
ターゲットを絞ってビッグキーワードを狙える
検索ボリュームの多いビッグキーワードは大手も当然狙ってきます。そんなビッグキーワードで検索上位に入ることは相当難易度が高いです。そんなフィールドで検索エンジン対策だけで戦うのは非常に不利な戦いとなります。
そういったビッグキーワードもリスティング広告なら狙うことができます。中小企業の場合、商圏が広くないので、エリアを絞ってリスティング広告を運用することで、費用を抑えてビッグキーワードを狙うことができます。そのため、検索エンジン対策で戦うキーワードとリスティング広告で取りに行くキーワードをわけることで、十分大手も戦うことができます。
まとめ
検索エンジン対策はタダでリスティング広告はお金がかかるという幻想を早めに捨てることが得策だと自分は思います。特に大手と商品の差がないような場合は、検索エンジン対策とリスティング広告を併用することで、大手企業とも十分戦うことができます。
広告とついていますが、リスティング広告は検索エンジン対策と同列の施策と思ってもらったほうが良いです。リスティング広告でお客様のニーズやウォンツをしっかりと把握したうえで、検索エンジン対策に活かすという流れが零細企業や中小企業がWebの世界で戦う賢い戦術だと思います。
ネクストグロウのWebおまかせパックとリスティング広告代行サービスを併用することをおすすめする理由がここにあります。
メディアサイトの立ち上げ及び育成に豊富な経験を持つ。2012年に株式会社スノーウェイの代表取締役就任。2013年にホームページ制作を主業務とするネクストグロウを中池氏、五宝氏とともに立ち上げ、多数のWEBサイト制作やWEBコンサルティング業務に携わる。WEBマーケティングに関する知識を活かし、中小企業向けのセミナー講師も務める。 2021年に豊中商工会議所「専門相談員」就任。